最後に愛は勝つ?

今年も残すところ8日。昨年の12月23日の手帳を開くがコロナのコの字も見当たらない!なのに1年後の今日、こんなにも生活が一変している。たった一つのウイルスが世界中に与える影響の恐ろしさを思い切り見せつけられた1年だった。経済悪化もさることながら、体と心にダメージを与え続ける破壊力が空恐ろしい。TVをつけると同時に五感に飛び込むコロナ情報は、恐れ、疑惑、排除を生みやがて無気力や絶望に変わっていく気がする。

こんな中でもアニメ「鬼滅の刃」が爆発的に人気を呼び、私も一席とばしの劇場に観に行った。ドクドクと血が溢れ、おどろおどろした鬼が暴れまわり、幼い子にこんなの見せていいのか?と思ってしまうようなシーンの連続なのに、心が熱くなっていくのはなぜか。
想うに全編を通して底辺に流れているのは「愛」であり、どんな苦難や窮地にあっても主人公竈門炭治郎の真実、いたわり、どこまでも許し続ける気持ちが鬼たちの最期に宿る真実の涙となり、観るもの皆が共感するからではないだろうか。
「北風と太陽」という皆良く知っている(?)イソップの童話がある。旅人のマントを脱がしたのは、冷たい北風でなくポカポカの太陽だった、というお話で「鬼滅の刃」とは無縁のようだがなぜか同じ心を感じてしまう。
この思ってもみなかった人類史上最大のコロナ禍、はたして「最後に愛は勝つ」のであろうか? 
2021年が安堵と希望の年になるよう心から、心から、祈ります。

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